- 2009年6月 4日 09:34
- News
トヨタ自動車は,車体(ボディ)の設計について,設計部門内にあるモデラー部隊
「ボデーCAD室」がCAEによる解析も担当していることを明らかに した。
2009年6月2日開催のJCF2009で講演した。設計技術者の指示でボディ部品を3次元
CADでモデリングしたら,すぐに解析計算を実施し,強 度の基準を満たしていない
など,不合格と判定された場合にはすぐに対策を講じる。設計部門内からなるべく
外に問題を出さない「自工程完結」を実現できたと いう。ボデーCAD室は約300人からなるモデリング担当部署で,部品ごとにグループに
分かれた組織になっている。単にモデルを作成するのではなく,標 準的手続きを
定めて均質なモデルを作成するとともに,金型での成形要件やコストなどの知識を
蓄積,設計技術者やデザイナーの指示に対して検討を加えた上で モデルにしている。
ボデーCAD室で実施する解析計算は,ドアやフード(ボンネット)などの剛性に
ついての静的な線形解析。モデリングに使うCAD 「CATIA V5」上で利用可能な
解析計算機能を使う。部品ごとに分かれた組織であるため,それぞれCAE計算結果,
実機での実験結果などを集約しやすく,計算結果に ついて絶対値での評価ができる。従来は設計部門から3次元モデルを出図した後,生産技術部門が解析計算を実行
していた。ここで不合格判定になると,設計部門への手戻りとなった。 ところが
設計技術者が対策を講じて3次元モデルを修正しても,再び生産技術部門が解析を
実施することになる。設計品質の確保が設計部門の自工程で完結せ ず,開発期間が
延びる原因にもなっていた。外板の張り剛性などについての非線形解析は,解析専門の部隊が担当している。
ソルバーとしては「ABAQUS」,プリ/ポスト・プロセッサは「AFC(ABAQUS
For CATIA)」を使っている。
以上、日経ものづくりニュースから転載

