台風8号による南木曽町の土石流災害:宮本ヒデユキ

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なんとも心痛むニュースが目に入って来ました。

台風8号による南木曽町の土石流災害は私たちに何を教えてくれたのか。。。

避難勧告、土石流発生10分後 被害再び 長野・南木曽
2014年7月11日02時22分 朝日新聞デジタル

先ず初めにこの度の災害で尊い命を 亡くされた方のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

私がこの記事を書いている間にも深い悲しみに押し潰されそうになりながら、後片付け、二次災害の恐れなどで住民たちは疲労困憊であろう事を思うと胸が痛みます。

 

過去にも土石流災害が起こってきた場所のようで、地質や地形について専門家の記事も多く、自然地理学を学んだ者としても大変興味深いニュースとしても捉えています。

そこで、今回の記事では全壊した住宅の1つ、亡くなった中学生が住んでいた場所をピンポイントで考察したいと思います。
先ず、被害エリア周辺の防災マップを見てください。

防災マップ
防災マップ

 

防災マップを拡大して、
被害宅に丸印をつけたのがこちらです。

防災マップ拡大
防災マップ拡大

 

今回土石流が発生した梨子沢が北に膨らんだ場所で、氾濫した土石流がまず向かう先です。
被害を受けるリスクが最も高かった場所の1つだったという訳です。

ニュース映像や写真から見る限り、この北隣りにある住宅は倒壊は免れたようで、どちらの場所がよりリスクが高かったといえば被災宅であることは明白でしょう。

被災家族が隣りの家よりうちの方が危ない場所なんだと認識していたからといって防げたものでは無いのでしょうが、そういった認識を家族や職場で共有することによって、防げる災害もあると思うのです。

今回の土石流災害に関わらず、
自然災害、犯罪、事故などにおいても自身が常にいる場所を正しく把握すること、そこにはどんなリスクがどの程度あるのか?といった事を地図を使って周辺地物と比較することで一層認識できるのではないかと思います。

防災マップを見たことある人は多いと思いますが、自宅や職場や学校などと隣接している建物レベルでリスクを考えたことがある人がどれほどいるでしょうか。。。

 

この記事を読んでいただいた方には、是非とも、防災マップや防犯マップを、航空写真や住宅地図などとセットで見て欲しいのです。
その場所の地図が詳しくないというのなら、頭の中ででも詳しい地図をつくってください。

 

きっと、日常生活では見えないリスクが見える筈ですから。

 

2014年7月11日
地図製作部
宮本ヒデユキ