『謙虚な気持ち』と『向上心』と『家族愛』・・・成人とは:@秦

今年も120万人余の新成人が大人の仲間入りとなりました。

おめでとうございます。

気が付けば2回目の成人を越え、すでに何年か経過している私・・・自分が成人するまでは、漠然と「成人式を過ぎれば大人になれる~♪」なんて思っていました。

ところが、違うんですね。実際は・・・時間が人を大人にしてくれるわけではないのです。月日が経てば勝手に大人になれるわけではないのです。

だから世間には20歳は過ぎているけど大人になれていない人がたくさんいます。

 

 

 

最近、こんなことがありました。

夕食を食べに中華屋さんへ行ったときのこと、お店の中には私たち家族の他に女子高校生のグループと小学生を連れた親子連れ、そして70代のご夫婦がいました。

しばらくすると、店内にけたたましい携帯電話の着信音が響きました。

「うるさいな」・・・そう思った瞬間、電話を取り出し、話しはじめたのは70代のご夫婦の奥さんでした。

そして、話の内容がお店にいる全員に聞こえるくらいの大きな声で喋りはじめたのです。

通話は5分経っても、10分経っても終わらず食事を終えた旦那さんは、通話中の奥さんを置いて先にお店を出て行きました。

それでもその奥さん、電話をやめるどころか「最近の若い子は非常識でダメよね~」と・・・お店の人に促されるまで延々と20分以上、話し続けていたのです。

近頃、スーパー等の店舗や、電車やバス等の公共交通機関の中で大きな着信音を鳴らし、携帯電話で大声で喋っているのは若者ではなく年配の方が多いようです。

電話のマナーだけではなく、周りに迷惑をかけても平気です。

本来は人生の先輩としてお手本になるべきなのに・・・とても残念です。

 

 

 

 

私も人生の折り返し点を過ぎ、『いい大人』になりました。

自分のことを棚に上げて、「最近の若者は・・・」と口にする。そんな下品な行いはしないよう、心がけたいと思います。

若い人は未熟で当たり前。その人たちが困っているときにスマートに手を差し伸べることができるようなそんな上品な人生の先輩になりたいものです。

外見は放っておいても時間が変えてくれますが、内面は自ら育てなくてはいつまでも成長しません。

年齢相応の外見に幼稚な内面。そんな格好の悪いことにならないためにも、いくつになっても学び続けたいと思っています。

そのために必要なこととは何ぞや。

それは『謙虚な気持ち』と『向上心』でしょうか。

もしも、自分の悪い面、未熟な面を指摘された場合は真摯に受け止め、反省し、そこから何かを学んでいく素直な心がけ。相手が誰であろうと、たとえ年下であろうと感謝こそしますが、逆ギレなんて・・・もってのほかです。

3回目の成人式を迎える頃、正真正銘の上品な大人であるよう、これからも精進していきたいと思います。

 

2017年2月13日
西宮分室 パーツカタログ編集