TCシンポジウム2018京都開催リポートその2:JUN

10/4(木)京都リサーチパークでTCシンポジウム2018京都開催に参加して、パネルディスカッションを聴講いたしました。

「出版業界・放送業界での校正・校閲のツボを聞く」

どのような流れでモノを作成し、どの段階でミスに気がつき、実際にどのようなミスがあり、ミスを起こさないための対策を、それぞれの業界からの視点でお話されていました。

まず私が思ったことは「ミスはなにをしても起こる」ということです。

“どうしてこんなことに”。。。“なぜ気がつかなかった”

と思うのはミスに後から気がついたから思うことで、実際にはミスに気がつかず流通してしまっているモノが世の中にはたくさんあるように思いました。

どのようなミスが起きたかの実例をスライドで見ましたが、明らかな誤字から考えないと分からない間違いまで多種多様でした。

その中でも笑える誤字(ミスを起こす人間が言うことではないですが)や、ユーザーに迷惑をかける間違いなどミスにも分類があることが分かり、少なくとも迷惑をかけるミスだけは避けたいと思いました。

そのために私が重要だと思ったのは“複数人で視点を変えてチェック”することです。

昭文社の目黒さんのお話でしたが、同じモノを扱っているので「あ、それ良い」と思えたのだと思います。

弊社の地図編集で現在行っているチェックは校正・校閲の両方です。

 校正→原稿照合

 校閲→体裁チェック

そういった点ではそもそも複数人でチェックしていますが、ただグループ内でいつも話題になる校正の2回目チェックに少し工夫を加えたいと思いました。

京都リビング新聞社の山舗さんのお話でしたが、修正したところの周りにも影響があるのでそこまでのチェックが必要と教えてくださいました。

1回目のチェックで原稿対応のチェックはできていますが、そこの修正を行ったがために周りに影響がないかのチェックが2回目でできないかなと思います。

2回目のチェックは校正より校閲寄りの視点で見られたら、入力ミス以外のミスに気がつけるかもしれないなと思いました。

 

ただいつも頭を悩ませる予算の問題です。

時間をかけたらそれだけミスを発見できるチャンスはありますがそうしてしまっては採算が合いません。

2回目チェックをなくしていきたい流れではありますが、より効率よく校閲ができる手順を模索していきたいです。

 

あと、個人的な課題としては“ベテランの自己流”で起こすミスです。

“こうすれば時短できる”“こうすればより簡単”と手順を無視して自己流で作業をしてしまいます。

しかも参ったことにこれが正しい手順と思い込んでしまうから余計にたちが悪いです。

ここ最近は手順書を作成するなどして少しずつですが、正しい手順に戻れるチャンスができてきているので、改めて作業前に読むことを忘れずに、やっていこうと思いました。

いまのテクノアートにいる人はみなベテランなのでそれぞれの自己流があったりするのかな、とも思いました。

2018年10月15日
地図製作部
三嶋純子