季節の節目:南畑達也

季節もようやく暖かみが感じられるようになりました。
冬の時は太陽が沈む時間が早いと思いきや、すっかり日没が遅くなりました。 今回はこのような季節の節目について考えてみました。

国民の休日の中で「春分の日」とありますが、 これは昼と夜がほぼ同一時間になるとありますが正確には 昼が長いと言われており、大気による光の屈折の差で日の出が早く、
日没が遅いと時間を算出しています。

このような季節の節目は春分を含めて24種類、「二十四節気」と呼称されています。

二十四節気とは 、中国の戦国時代のころに太陰暦のズレを正すため、

春夏秋冬の4つからさらに6つに分かれて付けられた古くからの区分手法です。
この方式を日本では、江戸時代の頃から用いられていましたが、

本来の二十四節気は中国の気候を元に付けられているので日本の気候とは合わない名称や時期があります、それにより曖昧な状態なのです 。

そこであいまいな部分を補足するために、土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる季節の区分けを取りいれたことで、日本の旧暦が作られました。

季節について調べてみると、昔から続く技法で今の季節が判るというのは大変感慨深いものだと思いました。

2011年3月8日
テクニカルドキュメントグループ
南畑達也