アール・ブリュットに魂のアウトプットを学ぶ:グチケン


今回、記事を書かせていただきます、制作1課の山口です。
最近興味をもったことを書きたいと思います。

早速ですが「アールブリュット」という言葉をご存知でしょうか?

私は、NHKの番組『バリバラ』で施設で創作活動を続ける人達の特集や、ETVの「人知れず 表現し続ける者たち」という回を見て『アール・ブリュット』いう言葉を知りました。

「アール・ブリュット」とは

正規の美術教育を受けていない人が自発的に生み出した、既存の芸術のモードに影響を受けていない絵画や造形のこと。

精神を病んだ者による芸術、というニュアンスは持っていないが、精神の療養の手段として絵を描くなどの創造行為が有効であるとしばしば考えられるため、治療の一環として描いた絵が後にアール・ブリュット作品として評価を受けるというケースが多い。

※参考 はてなきーわーど

というように所謂、『障がい者のアート』と偏った認識をされがちで、『アール・ブリュット』と呼ばれる芸術は説明が難しいのですが、とにかく凄いです。

何が凄いのかというと、作者が創作に向かう過程が凄いのです!

  • 床に寝ながら頬杖をつき、墨のついた割り箸で線を描く人
  • 小さく切った糸を幾重にも結び続けた塊を作る人
  • ハサミで画用紙を1ミリよりも細く切り続ける人
  • ボタンを無数に縫い付けるお手玉のような球体を作る人
  • 音楽を聴きながら出てきた歌詞を幾何学的な線に落とし込み描く人

と色々なスタイルで創作されています。

作者の中には、精神的な苦痛や悩みを作品にアウトプットする方法として、創作に向かう方もおられるように「うまく描こう」というような意識は無いが故に、その過程が自然で凄みが有るのです。

その人にとっては何かしらの感情をアウトプットしたものに過ぎないのかも知れないのですが、何れの作品も真っ直ぐに取り組む様が、表現としてがウソがなく、ビシビシ伝わる感覚が、私にはとても新鮮でした。

もちろん私自身の琴線に触れる作品やそうでないものもありますが、ひたむきに創作する姿や過程を見ると、その人の感情や思いのようなものがダイレクトに伝わってきました。

『アール・ブリュット』は近年、世界中の注目を集め、各地で開かれる展示会などでは高額で取引されることもあるそうです。

またそこで得た収益は施設の支援になったり、そこで創作活動する人たちの新たな活動費になっているそうです。

作者の方々の集中力、思考力、突き動かされる大きな力を持って取り組む様は、仕事や日常においてもとても大事なことだと素直に思えました。

※参考

NHK『バリバラ』

ETV「人知れず 表現し続ける者たち」

 

2017年3月13日
制作本部 制作1課
グチケン