TCシンポジウム2009 所感

一般財団法人化されて第1回目のシンポジウムとなった東京開催に参加してきました。

8月25日、26日、両日共に天候良く朝夕は過ごしやすかった。
盛況だった2008年度に比べると人では去年ほども無い。不景気の煽りもあってか今年は
参加を見合わす企業も有るようだ。

1日目:基調講演:『原研哉』グラフィックデザイナー、日本デザインセンター代表
楽しみにしていたcontentsだったのに氏が急病のため録画放映となった。
映像も音声も宜しくなく、声は特に聞き取りにくかった。残念でならない。

パネルディスカッション:『世界で通用する英文マニュアルにするために』
ネイティブでも非ネイティブでも分かりやすい英文マニュアル作成の為には
直訳してもぶれない日本語のライティングが不可欠である。今までは
翻訳者の質が低いせいと思われてきたが、そもそも直訳して適切な
英文になるように日本語が構成されていないとの事だ。確かに翻訳ツールで
日英の翻訳をして、逆引きするととんでもない日本語だったりする。
文法や微妙な言い回しで訳文が変わるという事を理解してライティング
されているかというと疑問である。パネリストが言うにはネイティブ(NES)が
日本語を勉強して翻訳するのが一番正確に英文マニュアルが作れるのだと。
書籍【Global English Style Guide】には、とても興味を持ったが英語が
苦手なので日本語版の出版を楽しみにしている。YAMAGATA INTECの
中村さんが訳されているらしいので「是非に」とお願いしてきた。
そもそも英語が苦手なのに英文マニュアルの仕事するなって事ですが、
まぁ、そこは自分がディレクターとして優秀なスタッフに活躍してもらって
いるという訳です。

2日目:特別セッション:『取り扱い情報のユニバーサルデザインとは』
メーカーのマニュアル制作担当の方に多く参加して欲しいセッションでしたね。
高齢者・障害者への配慮と言う部分では制作会社として再三具申して
来たが、予算の兼ね合いや各方面の調整がつかず、改善されない
マニュアルが多い。 セッションの内容については既に提案済みの内容が
多く、今後も粘り強く「分かりやすさ」を訴え続けて行こうと思う。
午後は東京のクライアントへ営業活動に動いた。

さて、京都開催まで1月余り_。浪速のど根性企業が多く参加する事を祈ります〜

2009年8月27日
企画営業部  川内カツシ