どうすれば出来る?〜感情移入〜

今朝の会社周辺美化活動においても、収集ゴミの種別第1位はダントツでタバコの吸い殻であった。

言うまでも無く歩道は灰皿では無い。 会社横の幼稚園へ通う園児たちは吸い殻や空き缶をよろけながら避けて歩く。 捨てる人は毎日の通勤コース?それとも二度と通る事のない道?何れにせよ自分の家の前に吸い殻を捨てるか否かを考えて頂ければ自ずと行動は変わるはずだと思うのだが・・・

さて、暫く円安で推移した為替はここで一服して円高へ歩みを進めている。 世界経済は米国中心の流れから中国を基軸とした流れが出来ているように思う。 ここでいつも思う。「それで?」 私たちがそういった流れの中で活躍するシーンは無いのか? 国内消費が冷え込み、天井が見えている以上輸出が稼ぎ頭になる製造業は多いわけで、そこにはテクニカルドキュメントが必ず付いて回る。 単に翻訳ベースの業務以外に付加価値の高いドキュメントやアイテムを模索するが、、、霞がかかったままだ。

こんな時の思考は否定から入る事が多い。「う〜ん、案は面白いが無理だな。コストが高くつく、社内スキルが追いついていない、業務が複雑すぎる、レギュラーの案件と日程が重なる、委託先が思いつかない・・・」などなど、キリが無い。 出来ない言い訳は必要ない。どの位大変で難しい課題であるかを並べ立てても、いっこうに前に進まず停滞しているだけである。弊社の社長曰く「どうしたら出来るかを考えるんや。出来ない理由を口にしとったらアカン」と。

御意__。

先日もクライアントからWEB関係の相談を受けた。日程もコストも非常に厳しい条件だったが、「是非やらせてください」と回答した。と同時に「えっ!?マジで?いったい誰がやるねん?」と自問していた。そんな事は後から考えれば良い。社内は勿論だが今まで蓄積してきたネットワークを駆使してこの難関を乗り切る。事実、関東のネットワークを頼って新たなブレーンと協調関係を始める事が出来た。頼ってばかりで心苦しいのだが、ニコンの山本氏は私にとってはバックパックのポケットに忍ばせてあるビスケットのような存在なのだ。期待を遥かに凌ぐ確実なアドバイスを齎せてくれる。
「条件的にも厳しいですし、場合によっては客先にお断りする事も考えています」とクライアントの担当者は言う。「いいえ、確かに厳しい条件ですが、出来ない理由を口にするよりも、どうすれば出来るかを考えていますのでお任せください。」と私は言った(言ってしまった)。 今までもそうだった。どう考えても間に合わないようなスケジュールの案件でも、クライアントにご迷惑をお掛けしないように最大限の努力をしてきたつもりだ。多少の調整をお願いする事は有っても、真っ向からバンザイしたことは無い。

とは言え、私が「出来ます!」と言う横で制作オペレーターは「やるのはお前ちゃうし、、、休日返上するのもお前ちゃうし、、、」という心の声が聞こえてくるわけで、何とか負担を軽減する業務フローを現場と共に考えたい。双方から色んなカードが出てくるようになると強い制作部隊が出来上がると思っている。

日本自動車工業会のニュースから_。
運転席フロアマットの正しい使い方。
分かっている人には「今更何?」といった内容だが、ユーザーの全てが自分と同じ知識と経験を持っているという考えがナンセンスであって、TCに係るものとしては払拭すべき思考の一つであると考える。 製品を正しく・安全に使用するための情報を、整理して分かりやすく伝える事がTCであるのだから。
現場の想定、利用シーンを思い浮かべ、その製品に感情移入をする。 そうすると何が必要で何が不要かが見えてくる。

この“感情移入”ってのは結構大切だと思っている。
類は友を呼ぶのか、幸いにしてこの“感情移入”される方が私の周りには多く、時々お互い入り込み過ぎて酸欠状態に陥る事も有るが。。。

ともあれ感謝です。

2010年1月27日

企画営業部 川内カツシ