思う念力、岩をも通す:川内カツシ

■トヨタグループで高まる責任

以下の引用は日本経済新聞10月23日号から
ダイハツ、インドネシアの隠れた「巨人」

 ダイハツ工業の経営は大きな転換点にさしかかっています。世界ナンバーワンのトヨタグループにおける小型車開発・生産の担い手として、ダイハツの責任は増大しているのです。トヨタはダイハツが有する軽自動車技術と経営資源を活用し、新興国向け小型車事業の再構築を狙っています。この戦略の中核に、インドネシアが国策として進める低燃費低価格車(LCGC=ロー・コスト・グリーン・カー)の製品開発、生産を担当するダイハツがあり、インドネシアでの成否がトヨタグループの新興国ビジネスを左右するといっても過言ではありません。ダイハツはこの重責をこなし、成長軌道を描けるでしょうか。

私個人はこれまで、トヨタ社はダイハツを格下に見ており、ダイハツは軽に特化した一部門なのだろうと認識していました。
しかしこの記事を見る限りにおいては、”あぁ、ダイハツの新しい時代が訪れていたのだな”と自分の認識違いを感じました。

トヨタはダイムラー・クライスラーの大合併に危機感を抱き、1998年にダイハツへの出資比率を51%に引き上げて子会社としました。当時、ダイハツは国内、欧州、中国で独自の小型車事業も手掛けていたのですが、トヨタのグループ戦略に一元化し、国内は軽自動車開発・生産に専念し、海外はシェアの高いインドネシアとマレーシアに特化しました。欧州撤退はその戦略転換の最たるものでした。この退路を断った危機意識がダイハツを蘇生させたのです。

当時の欧州撤退はトヨタ社の戦略への一元化によるもので、共に勝ち抜くための意思決定であったのですね。
欧州と言えば、アプローズ。 若い頃、街で見かけるアプローズを見ては何となく”欧州”を感じるデザインに胸トキメいたのを覚えています。

トヨタもダイハツを信頼しています。トヨタグループの新興国事業を担う「第2トヨタ」担当の伊原保守トヨタ副社長はかねて「ダイハツとの協業をテコに新興国事業を拡大する」と明言しています。トヨタ幹部はインドネシアから東南アジア諸国、中近東、オーストラリアなどへの輸出を年率30%のペースで増やすとモーターショーでコメントしました。生産の大半を担うダイハツへの信頼感なしにはこのような発言は生まれないでしょう。

ダイハツの新しい時代を確固たるものにするためにも、危機感を持って国内市場での開発と新興国での小型車事業拡大に臨んで欲しいです。。。1人のダイハツファンとして切に願います_。

インドネシア国際モーターショー2014に4モデルのコンセプトカーと「COPEN」を出展

【思う念力、岩をも通す】
心を込めて物事に取り組めば、どんなことでも必ず成し遂げられるでしょう。

2014年10月23日
企画営業部
川内カツシ