DCシンポジウム2022 聴講リポート-1

動くインフォグラフィックスの有効活用について

直近の業務で動画制作の案件があったこともあり改めて考え方やワークフローを整理、調整したいと考えたためこのテーマをピックアップする。

インフォグラフィックス、モーショングラフィックスの定義

インフォグラフィックスとはinformation+graphicsの造語である。要するに見えにくい情報を図やピクトグラム等を使用しわかりやすい形にデザインするコンテンツである。

しかし呼称の定義については曖昧な部分がある。

動画を使用したインフォグラフィックスをモーショングラフィックスと呼称するがさまざまな呼称があり、特にインフォグラフィックスやインフォグラフィックス動画とすることもあるようでクライアントに混乱をもたらす可能性もあると認識した。自分のかかわる範囲で今後は意思の共通化を図るべく静止画をインフォグラフィックス、動画をモーショングラフィックスと統一したいと思う。

インフォグラフィックスとモーショングラフィックスの適材適所

インフォグラフィックスのメリット

 ・一目で全体像が把握できる
 ・掲載情報を自分のペースで確認できる
 ・出力しやすいためさまざまな場所で掲載、配布できる

インフォグラフィックスのデメリット

 ・視覚のみの情報となる
 ・複雑な動作説明等は不向き
 ・印象に残りにくい

モーショングラフィックスのメリット

 ・動画の長さ次第で情報量を調整できる
 ・複雑な説明も可能
 ・モニターや個人の端末を使用しどこでもすぐに確認できる
 ・印象に残りやすい

モーショングラフィックスのデメリット

 ・情報を確認するための視聴時間が長くなる
 ・読み返しや要点だけの確認には操作が必要なため工夫が必要
 ・費用がインフォグラフィックスに比べると高額になる
  (動画編集の工数はもちろん3DCGを使用した動画はモデリングやアニメーションの制作が必要になるため)

お客様の要望にあわせてどちらを提案、依頼いただけるかしっかり見極める必要がある。個人的な考えとしては複雑な説明が必要なマニュアルやコンテンツは表現方法が豊富なモーショングラフィックスが最適である。簡素な組み立てや説明などにモーショングラフィックスを使用すると無駄に視聴する時間を使ってしまうためインフォグラフィックスが適していると思う。

MASAMI


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